情報リテラシーは、受け手だけの問題ではない。国・個人・企業の3層で捉える枠組みを宮川雅明代表理事が提示し、田辺俊介教授が「ネットで真実」という落とし穴と発信者責任を、大野志郎准教授が生成AI時代のリテラシーと欧州の規制動向を、山田美樹衆議院議員が学校教育と安全保障の観点を語ります。
一般社団法人ネット情報信頼性機構が主催した座談会「情報民主主義とインターネット社会」の第3部(最終回)です。
田辺教授は、米大統領選前に北マケドニアの若者たちが収益目的でフェイクニュースを量産した事例を挙げ、加害と被害が地理的に切り離されるネット空間の構造を指摘します。山田議員は、金融教育がカリキュラムに入るまでの経緯を引きながら、学校教育に情報リテラシーを組み込む難しさと高齢者教育の必要性を述べます。大野准教授は、個人の努力に委ねる方式の限界と、欧州の規制がSNSそのものではなく過剰なレコメンドや無限スクロールに向かっている点を解説します。
■ 出演(敬称略・50音順)
大野志郎(早稲田大学人間科学学術院 准教授/ネット依存研究)
田辺俊介(早稲田大学文学学術院 教授/計量社会学)
宮川雅明(一般社団法人ネット情報信頼性機構 代表理事)
山田美樹(衆議院議員・東京1区)
永吉康朗(一般社団法人ネット情報信頼性機構 評議委員長/司会進行)
■ 章立て
0:00 テーマ3「対策としての情報リテラシー」
0:33 宮川雅明:国・個人・企業という3つの情報リテラシー
3:05 リテラシー格差は社会の分断につながるか
3:30 田辺俊介:「ネットで真実」という落とし穴
7:23 受け手だけでなく、発信側のリテラシーへ
7:36 田辺俊介:北マケドニアのフェイクニュース産業
8:35 学校教育に情報リテラシーを組み込めるか
9:12 山田美樹:金融教育の前例と、高齢者への教育
11:08 生成AIでリテラシーの中身は変わるか
11:23 大野志郎:個人の努力から、社会構造の設計へ
15:04 生成AIへの期待
15:24 山田美樹:安全保障としての情報戦
18:02 宮川雅明:多様性を受け入れる力とレジリエンス
19:36 大野志郎:欧州の規制はレコメンド機能に向かう
20:22 田辺俊介:分断が儲かる仕組みをどう変えるか
22:00 総括
25:11 閉会
■ 言及された主な文献・概念
インターネット・ガバナンス・フォーラム(IGF)/ニクラス・ルーマンの社会システム論/クリティカルシンキング
■ 主催
一般社団法人ネット情報信頼性機構
https://gig.or.jp/
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