牛丼3社のドメインバリュエーション、サイトバリュエーションしてみた

目次

3行まとめ

外国展開が先んじて進んでいる吉野家のドメイン価値が高い
吉野家のドメイン価格は、30億円
国内メインの企業より、米国、中国で活躍する吉野家のドメインバリュエーションは圧倒的に価値がある

大手牛丼3社のドメインバリュエーションで比較してみた

牛丼3社ドメインバリュエーション、サイトバリュエーション
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 一般社団法人ギグワーカーは、当協会の指針に基づいたドメインバリュエーション(ドメインの価値効果測定)、サイトバリュエーション(サイトの価値効果測定)を行っていきます。
それに先立ち、日本国内の大手牛丼3社のドメインバリュエーションを行いました
牛丼は、日本の大衆食文化であり、日本国外にも広く認知されており、日本初の食文化がグローバルで認知されています。
当協会は、吉野家、松屋、すき家の3社の牛丼店、及びその3社が運営する他業種の飲食店のウェブサイトの効果測定であるドメインバリュエーションを、当協会の指標に基づき、公開いたします。

吉野家:株式会社吉野家ホールディングス運営
松屋:株式会社松屋フーズホールディングス運営
すき家:株式会社ゼンショーホールディングス運営

ドメインバリュエーションとは?

ドメインバリュエーションイメージ
 当協会が、ドメインリスク、ドメイン認知(ギグアンケート)としてサービスを提供していく準備を進めております。
同種のサービスとして、ドメインバリュエーションとして、ドメイン、ウェブサイトの効果測定を行います。
マーケティングも含めた総合診断、企業のコンサルティング提案も行っていきます。
当協会には、宮川雅明(経済産業省直轄の公益財団法人日本適合性認定協会(ISO認定機関)と協力関係にあるの一般社団法人RMAの理事であり、コンサルティング対応)が理事を努めており、皆様に有益なコンサルティング対応が出来ると自負しております。

ドメインバリュエーションの判断材料は?

分析イメージ
 当協会では、BACKORDER.JPリユースドメインなどで使用されているリユースランクを元に、ドメイン、ウェブサイトの価値を数値化しています。
リユースランクに関する詳細は、

コラム:【ドメインパワー独自指標】リユースランクを活用したドメインバリュエーション、サイトバリュエーション

の記事をご覧ください。

リユースランクとは?

リユースランクイメージ
 リユースランクは、簡潔に説明いたしますと、ウェブサイト、SNSのクロール実績世界No2のafrehs社とNo6のMajesitc社の各指標を元に算出した総合スコアになります。
ahrehsのDR(ドメイン評価)、UR(URL評価)とMajesitcのTF(信用スコア)、CF(引用スコア)に一定の重みを設定し、加重平均で算出した点数が、リユースランク(RR)となります。
DR:35%、UR:10%、TF:35%、CF:25%をそれぞれの重みとしています。

吉野家のドメインバリュエーション高い理由は、1970年代から、グローバル展開しているから

SanJoseの吉野家Cupertino店の店舗外観(2008年筆者撮影)
SanJoseの吉野家Cupertino店の店舗外観(2008年筆者撮影)

 吉野家は、1975年から、米国展開しており、グローバル展開が、早かった
その努力の蓄積年数と広告宣伝費が日本の10~100倍と言われる米国で勝ち残っている点から、SEO費用が多くかかっていると想定されます。
その結果、ドメインバリュエーション、サイトバリュエーションで、非常に高い成績、スコアを叩き出した理由の一つと言えるでしょう。

1975年2月17日 牛肉輸出禁止を受け、USA吉野家は「Beef Bowl」と銘打ってデンバーに1号店をオープン。

引用元:海外展開の歴史

2008年のシリコンバレーSanJose市内での営業実例

 SanJoseの吉野家店内メニュー価格表(2008年筆者撮影)
SanJoseの吉野家店内メニュー価格表(2008年筆者撮影)

 実際に、筆者が、アメリカのサンフランシスコ衛星都市であるSanJoseに居住していた際、何度か現地の吉野家に足を運びました。
シリコンバレーがあるのが、SanJoseという都市で、GoogleやApple、eBay(アメリカのヤフオク、メルカリ)という有名な企業の本社があります。
IT関係の法人が集中しているのも、SanJoseという都市の魅力です。
当時は、成田空港から、サンフランシスコ国際空港という便しかありませんでした。
現在では、羽田空港からサンノゼ国際空港へ直行便もあり、IT企業同士のやり取りが多くなっている事でしょう。

SanJoseの吉野家外看板表(2008年筆者撮影)
SanJoseの吉野家外看板表(2008年筆者撮影)

 14年も前のことで、記憶があいまいにはなっていますが、当時の撮影メモによると、吉野家を探して、市内をうろうろして見つけたとありました。
メニューの店舗一覧に、カリフォルニア北部には、Cupertino店とSanta Clara店の2店舗があったようです。
Santa Claraは、高級住宅街で、駐車スペースの規模から、Cupertino店に行ったのではないかと推測されます。

SanJoseの吉野家外看板と外の飲食スペース(2008年筆者撮影)
SanJoseの吉野家外看板と外の飲食スペース(2008年筆者撮影)

 店内には、あまり顧客はいなかったと記憶しています。
テイクアウト(英語では、「To Go」と言います。西海岸では「Take Out」は通じませんでした)は、実施されていました。
もちろん、店内で、食事も出来ました。
私も当時そうでしたが、牛丼(Beef Boel)ではなく、牛皿(Beef Only)を注文し、テイクアウトし、自宅の炊飯器で炊いたご飯の上に乗せて食べていました。

吉野家メニュー表おもて(2008年筆者撮影)
吉野家メニュー表おもて(2008年筆者撮影)

 2008年当時の価格は、牛丼(Beef Bowl)は、3.39ドル牛皿(Beef Only)は、2.49ドルでした。
この差であれば、牛丼(Beef Bowl)でも良いかと思うかもしれませんが、マクドナルドでハンバーガー単品のみを注文するするのと同じです。
店内の写真をご覧いただければ、お分かりいただけると思いますが、牛丼セット(Beef Bowl)が、6.37ドルでした。

吉野家メニュー表うら(2008年筆者撮影)
吉野家メニュー表うら(2008年筆者撮影)

 そのため、筆者は、牛皿(Beef Only)を数個注文して、自宅で冷凍保存していました。
現地では、日本食を食べる機会は、非常に少なく、またコストもかなりかかります。
貴重な日本食を日本の味と同じものを食べれる貴重な外国チェーン店でした。
ちなみに、車社会のアメリカではありますが、当時は、ドライブスルーは、ありませんでした。
よって、大多数の日本人、アジア人は、お持ち帰りしていたと思われ、店舗内にお客さんは、あまりいなかったのかと思っています。

2000年代に50店舗展開していた吉野家はホームページにもお金をかけている

 スポンサー、広告宣伝費の桁が日本とは異なるアメリカで、集客を行い、アメリカで勝ち抜くには、アメリカ現地での相場の広告宣伝費をかけないと商売が出来ない
吉野家は、現在は、公式HPによると、アメリカの他に、中国、ベトナム、タイ、台湾、韓国、シンガポールなどで出展されています。
各国の現地ローカル言語でのウェブサイト、及び本家の吉野家への被リンクは、現地のローカル言語による被リンクがあります。
牛丼他2社と比較して、これら広告宣伝に費やした費用と労力は、相当大きいものであることが容易に想像できます。
少なくとも、広告宣伝費が非常に大きい、アメリカ合衆国、中国で、実績を上げている点からしても、大変なコストを費やしているでしょう。

 それら付加価値をかけたコストの差が、牛丼3社のドメインバリュエーションでのドメインとウェブサイトの価格の査定額に直結している大きな要因の一つでしょう。
もちろん、広告宣伝費をかけていない、マーケティングがうまく実施されていないなどの理由もあるかもしれません。
吉野家に関しては、DR、UR、TF、CF共にすべて好成績を残しています。
被リンク数は、ジョリーパスタに劣っていますが、重要なポイントである吉野家を参照しているドメイン数(Do Follow)は、一番秀ています。

 これらの内容からして、吉野家が客観的に見て、一番ドメインバリュエーションが高いというデータを裏付ける材料が揃っていると言えるでしょう。

ジョリーパスタは、Majesitcが計測している被リンクは、非常に多い。

 ジョリーパスタは、同じドメインからMajesitc計測の被リンクが多いだけで、Majesitc計測の参照ドメイン数は、非常に少ない結果となっています。
他社、同社の他サービスと比較すると、少ないドメインから、不自然なくらい量産した被リンクが多いと見て取れます。
1つのウェブサイト、ドメインから、ジョリーパスタへのリンクが、2,018件毎存在することになります(450,052÷223)。
要するに自作自演の疑い、または、特定のウェブサイトからの被リンクが重複しすぎている可能性があります。
後者であり、TwitterなどのSNSでしか宣伝を行っておらず、外部のHPやブログなどからリンクがほとんどない状態であれば、この様な結果になっていてもおかしくはないでしょう。

ahrefs分析結果でのオーガニックキーワードとその難易度

オーガニックキーワードとその難易度
オーガニックキーワードとその難易度(2022年9月25日、ahrefs分析画面にて確認)

 実際に、yoshinoya.comでの自然検索キーワード(オーガニック検索キーワード)の検索ボリューム一覧とそのキーワードで、検索エンジンで上位に入るための難易度を確認しました。
焼肉は、非常に大接戦のようです。
すき屋の方は、月間検索ボリュームが400万件と数は多く、日本国内での店舗数No1という地位があり、検索数は、多いようです。
吉野家と比較して、店舗数が倍近いので、うなづける数値と言えるでしょう。
 しかし、そのキーワードで上位に来るための難易度を見てみると、立場が逆転します。
吉野家の難易度が48で、すき屋の難易度は14です。
数値からしても、かつ難易度が上がるにつれ、累乗的に広告宣伝費用がかかることを考慮すると、吉野家の方が、マーケティングがうまく進められていると言えます。
店舗数が、2倍近くあるすき屋は、努力すれば、検索ボリュームは、まだまだ上を目指せるともいえます。

検索難易度の違い「吉野家 メニュー」と「すき屋 メニュー」
検索難易度の違い「吉野家 メニュー」と「すき屋 メニュー」(2022年9月25日、ahrefs分析画面にて確認)

 サブキーワードが加えられても、結果、順序はそのままです。
この事からも、吉野家は、SEO施策が滞りなく完了されており、他社と比較して、サイトの価値が高いことを説得できる材料が、第三者評価機関であるahrefsが証明しているともいえるでしょう。

まとめ

外国展開が先んじて進んでいる吉野家のドメイン価値が高い
吉野家のドメイン価格は、30億円
国内メインの企業より、米国、中国で活躍する吉野家のドメインバリュエーションは圧倒的に価値がある
グローバルで勝ち進んでいる吉野家のドメイン、ウェブサイトの価値は高い
松屋、すき屋は、国際展開(中国、アジア)を始めたばかりで、広告宣伝費、SEO費用をこれからかけていくだろう

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