エコーチェンバーにはホモフィリー( homophily )の特性がある。類似する他者との交流を優先するという意味である。
エコーチェンバーの問題は両極端にあるということであり、多様性を阻み、社会の分断を助長する、と考えられる。
では、ネットワークにおけるホモフィリーを改善するには、偏った情報漏出に介入すればよいと考えられるが、これは逆効果になると実験的に立証されている。
クリストファー・ベイル(デューク大学社会学教授、SNSと政治的分断、エコーチェンバー、オンライン行動の研究における世界的権威)によれば、特定の情報露出が原因と見るのは誤りであり、自己の偏った態度を正当化、強化するためであると。
よって、反対意見(情報)を示すと、かえって頑なになり、より極端になる。
何故そうなるか。アイデンティティの問題である。自分を肯定したいがため、自分の態度に不安があるため、社会的な孤立への不安があるためである。
エコーチェンバーはそうした不安や恐怖を払拭してくれる。多くの人とネットで繋がることが可能になったので、自分の意見に同調する人は、どこかに存在する
SNSは社会を映す鏡ではなく、プリズム(ものごとを歪めて見せる枠組み/視点を変えるレンズ)なのである。
